C.M.B.森羅博物館の事件目録(6) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 加藤元浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: コミック
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今回の目玉は、『Q.E.D―証明終了―』から森羅の従兄弟である燈馬想と水原可奈が登場。とある事件でエジプトに来ていた燈馬は、森羅に事件を解き明かすためのアドバイスをし、可奈は七瀬立樹の要請に応じ、森羅を助けるべく大暴れ。
二つの漫画が重なる瞬間があるというだけで、残念ながらそれ以上の共演がないのは残念。できれば森羅と燈馬が共同で事件を解くとか、『金閣寺の殺人』『銀閣寺の殺人』みたいなプロットがあると楽しかったのだが、そこまで求めるのは贅沢か。
二つの漫画の主要キャラクターを並んでみると、作者、全然描き分けが全然できていないぞ、と突っ込みたくなる。そういう意味では、『ロケットマン』の方が面白かったか。
事件そのものは、猟奇連続殺人の謎が陳腐すぎるようでそのもう一つ上のステージを用意しているところは流石か。ただ、トリックそのものには隙が多いというか、荒い部分があるのは気に掛かる。
『Q.E.D―証明終了―』が続く限り、同工異曲である本シリーズにはあまり面白みを感じないのであるが、少しは違うパターンを付けることができるだろうか。