平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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加藤元浩『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』第5巻(講談社 マガジンコミックス)

榊森羅が事件の謎を解き、"驚異の部屋"へ案内してくれる第5巻。今回は時価推定30億円のグーテンベルクの聖書の真贋をめぐる「グーテンベルクの聖書」と、世界的製薬会社の調査員がボルネオで首なし死体で発見された謎をめぐる「森の精霊」の二篇を収録。
今回は、謎としては軽い方。「グーテンベルクの聖書」は新キャラマウ初登場というイメージの方が強いし、「森の精霊」はボルネオに住む"森の精霊"サダマンの生き方、考え方に重点が置かれている。まあ、こういう巻も必要か。特に「戦いの勝者は敗者の返り血を浴びる」という考え方はなるほどと思わせる。
次巻は『Q.E.D―証明終了―』の主人公、燈馬想とエジプトで共演。ものすごく興味深いが、『Q.E.D―証明終了―』と同時発売、ということから、事件は別々に起きるんだろうな。