平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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愛田真夕美『マリオネット』第2巻(白泉社文庫)

マリオネット (第2巻) (白泉社文庫 (あ-4-2))

マリオネット (第2巻) (白泉社文庫 (あ-4-2))

純情可憐な魂も欲に穢れた魂も、等しく破滅へと導く宿命の少年ダニエル。影のように寄り添い仕えるナギだけが、その苦悩と孤独を知る(帯より引用)
大人気ゴシック・ロマン第2巻は、長編「ガラス細工の森」完結編と、短編「鍵」、長編「カシスの庭」途中までを収録。「鍵」あたりを見ると、多分完結までの道筋はもうできあがっていたものと思われる。最初の頃と「カシスの庭」あたりのダニエルを比べると、全然別人に思えてしまう。人を信じるダニエルもそれなりに魅力的だが、第1巻のダニエルの路線をもっと読んでみたかった。
できればサスペンス佳作「チャイナドール」もどこかで収録してくれないかな。これのラストは結構衝撃的だったな。