平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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深川拓『らぶドル〜solo etude〜』(エンターブレイン ファミ通文庫)

らぶドル~solo etude~ featuring Mai Nonomiya (ファミ通文庫)

らぶドル~solo etude~ featuring Mai Nonomiya (ファミ通文庫)

らぶドル”第三期メンバーの中で、12歳と最年少でありながら一番芸能生活の長い野々宮舞。歌、演技、モデルとしても充分な素養を持つ彼女だが、他のメンバーのように、自分からファンに歩み寄っていくことができずにいることを、信頼するマネージャー・智弘から指摘され悩む。しかしそれには、かつて舞がファンから受けた心の傷が大きく影響していた……。『マジキュー』から飛び出したアイドル達が、ファミ通文庫から今、衝撃のデビュー!(粗筋紹介より引用)



らぶドル」はあまりよく知らないが、雑誌「マジキュー」に長期連載されていること、第1期・第2期の12人を主人公としたプレステ2のゲームがあること、原画が西又葵であること、登場人物はみな同じ顔を持つ判子絵であること、アニメ化されていること、ぐらいは知っている(充分か)。

アニメの主人公は榊瑞樹(一応調べた)なのに、なぜ野々宮舞を主人公にしたかというと、作者は「書きやすそうだった」とあとがきで書いている。どうせだったら、書きにくそうな人物を主人公にしたほうがよかったんじゃないかな。なんとなく無難にまとめて終わった、という印象を与えてしまっている。どうせこの「らぶドル」はストーリーよりも「萌え」に重点を置いているんだろうから(違うの?)、それを強調してもよかったんじゃないかな。そうなると、作者の考えている方向性と異なるか。

まあ、「らぶドル」ファンならこういう物語もあり、っというところじゃないかな。前知識がなくても、アイドルものとして読むことができます。どうせなら、残り5人も書いてくれないだろうか。特に北条比奈あたりは読んでみたいぞ。



一部で作者(こちらの方 id:tuckf)を知っているから買うけれど、表紙が恥ずかしいと書かれていたが、この程度だったら平気で買えるな。むしろ女子中学生や高校生の写真集を買う方が、よっぽど恥ずかしい。その辺は、人の好みというか、個性というか(誤解されるかもしれないので一応書いておくが、特に他意はない)。