平穏無事な日々を漂う〜漂泊旦那の日記〜

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『年報・死刑廃止06 光市裁判』を買いました

ようやくという感じで「年報・死刑廃止」の2006年版が出版された。インパクト出版会のHPを見ても予告がなかなか出ないので、もしかしたら今年は出ないのかと思ったぐらい。とりあえず出版されて、ホッとしている。
テーマは予想通りの光市最高裁判決が中心。まあ、当然のごとく、安田弁護士寄りの内容。ちょっと全部を読む時間がとれないので、感想は後日としたい。ただ、「この事件は本当にマスコミや裁判所のいうような残虐な事件なのか。一、二審の無期懲役判決を覆し、最高裁の求めるように死刑判決を出すべき事件なのか。そこには死刑適用基準を低くし、死刑判決の乱発で国家を引き締めようとする政治的意図は動いていないのか。こうしたことを検証するのがメディアではないのか」という問いかけは逆効果だと思うよ、インパクト出版会編集の深田卓さん。死刑適用基準や政治的意図、検証そのものは問いかけてもいいけれど、妻が殺害され、強姦され、さらに赤ん坊が殺されたという事実は、たとえ弁護側がいうように殺意がなかったとしても、残虐な事件という印象は変わらないね。
とりあえず求刑死刑の判決結果を確認。テレクラ放火殺人事件の佐野和幸被告が上告したかどうかは、残念ながら書いていなかった。
新たに再審請求をしている死刑確定囚も判明……関光彦死刑確定囚! 市川一家4人殺害事件の犯人である。彼について書かれた本によると、彼は再審請求をしないと書かれていたので、かなり意外である。犯行自体は彼が犯人であることに疑いはないのだから、いったい何について争うつもりなのだろう。
他にも姓が変わった死刑確定囚、未決囚についても更新しました。豊田義己死刑確定囚→向井の改姓ですが、もしかしたら向井伸二元死刑囚の養母が関係しているのかもしれません。まあ、ただの邪推ですが。
それとリストを見ますと、堀江守男死刑確定囚は八王子医療刑務所に拘置されていることになっていますね。うーん、どれが本当なんだろう? まだ八王子医療刑務所にいるとしたら、最高裁判決なんて受けられる状態じゃなかったということになるんじゃないのかな。
宇井踠次被告は岡山刑務所拘置区になっています。これは前の無期懲役における仮釈放が取り消されたことによる措置ということでいいんでしょうか。