- 作者: 藤子・F・不二雄
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: コミック
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妖精のような虫であるモッコロくんが虫の力を借りて、ゆうちゃんという男の子を助けたり、一緒に遊んだりする。大人から見たら他愛のない話かもしれないが、当時の子供から見たらモッコロくんは一緒にいてほしい遊び仲間であり、憧れでもあっただろう。巣の中のアリ、アメンボが水に浮かぶメカニズムや、セミが成虫になる様子など、身近にいる昆虫の生態を話に絡めるのもうまい。幼年ものにふさわしい暖かさがここにある。未収録である5本も読んでみたいものだ。おっと「Neo Utopia」には2話再録されていた。
幼年もの、カラーということもあり、今まで単行本化されなかったのだろう。小学館はよい仕事をした。ぴっかぴかコミックスには、これからもこういう作品を出版していってほしい。そのためにも、みなさん買って下さい。お願い。