- 作者: 夏樹静子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/01
- メディア: 文庫
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1990年1月〜1991年7月、雑誌「マダム」に掲載。1992年に単行本化された作品の文庫化。
あー、全然だめ。衿香が命を狙われるという部分は一応サスペンスになっているけれど、犯人は見え見え(登場人物が少ないから)だし、何の工夫もない。立子の方はサスペンスにすらなっていない。会社を興して、不倫をして、仕事も順調だったが、ちょっとしたことで引っかけられたり、トラブルが起きてあたふたするだけ。仕事の方では、背伸びのしすぎにしか見えないし、世間知らずな女の自業自得劇。読んでいて腹が立ったよ。人間関係の罠や仕事の妨害なんて、どこにでもあることじゃないか。そんなのにあたふたしているだけで、人に頼りっぱなし。自分で解決策ぐらい考えろよ、といいたくなる。
久々(?)に、駄作の言葉を贈ろう。